愛犬とみんなの手作り自然おやつ工房アッサンブラージュ:オーガニックな食材で作るマクロビオティックに学んだナチュラルお菓子は安全安心(長野県佐久市)
佐久市にあるアッサンブラージュさんの工房におじゃましました。
玄関に入ると、いきなり、にぎやかな歓迎を受けました。ゴールデンリトリバーのミュウ君(7歳)と、しおん君(3歳)です。
しばらくスキンシップをとった後、ワンちゃんたちは室内のゲージでひと休み。オーナーの阿部弘子さんが、いくつかの手作りお菓子と紅茶を出してくださいました。
オッ、大好きなチョコレートケーキ! と思って手にしたケーキは、香ばしく、甘味が柔らかく、苦味がちょっとアクセントとなって、とても美味しいのですが、でも実は、阿部さんによるとチョコではないのだそうです。それは何かと言うとキャロブケーキ!
キャロブとは、マメ科の植物で和名をイナゴ豆というそうです。そのパウダーとチップ、アーモンドを天然酵母(白神こだま酵母)で焼きあげていて、カロリーが低いのだとか。
もう一つのケーキをいただくと、口に入れたとたんに甘酸っぱさが広がりました。これは分かります、そうアンズ。その名も信州あんずのケーキ!でした。シロップ漬けしたアンズに、くるみ、プルーン、レーズンがたっぷり入っているので、豊かな味わいになっています。
傍らの小皿にはクッキーが……。欲張っていただいてみると、生姜の味わいに、ほんのりと上品な甘味があります。ズバリ、しょうがとはちみつのクッキーは、軽い食感で、もう1本、手が伸びてしまいました。
アッサンブラージュさんのお菓子は、マクロビオティックに学んだナチュラル・スイーツ。できる限りオーガニックな食材で、その味を生かしながらも深みが出る工夫をしています。乳製品や卵、白い砂糖は使っていません。野菜を蒸したり煮たりすることで自然な甘味を出したり、メープルシロップ、てんさい糖、アガペシロップなどを使っているそうです。もちろん、保存料や化学調味料なども使用していません。
そんな幸せのひと時を過ごしながら、ふとワンちゃんたちを見ると、何やら、美味しいそうに食べているのですが、それがなんと、私と同じお菓子なんです。それも、好みがあるとかで、ミュウ君はアンズ、しおん君はキャロブ。
そうなんです。人間にとって安心安全で美味しいおやつは、もちろんワンちゃんにも安心だし、何より、その美味しさにワンちゃん自身が喜んでいるので、だから「愛犬とみんなの」おやつになるわけです。
また、ペット食育上級指導士の資格を持つ阿部さん。ワンちゃんの手作りご飯についての講座も開いています。
「ワンちゃんも人間と同じで、手作りであったり、ドッグフードであったりでよくて、両方の垣根を超えて何でも食べられるワンちゃんにしようというのがペット食育協会の考えです。作り方は特別なことではなく、人間のご飯を作るときに、味付けをする前に取り分けるとか家族1人増えたぐらいの感覚でできるんですよ」と阿部さん。
確かにワンちゃんも家族の一員なのですから、それは、ごく自然のことなのかもしれませんね。